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icon 子どもたちと Beatles 09 Dec 2005

最近、子どもたちがにせがまれて Beatles の曲を一緒に聴くようになりました。なんでも「60 年代の安保闘争」か何かのドキュメント番組を見ていて(何故、二人の五歳児がそんな番組を見ていたのかは不明)、当時の時代風景として挿入された「ビートルズ来日騒動」に興味を持った様子。突然「おとうさん びーとるずのきょく きかせて」と言われたときは、少々驚きました。

なかでも息子 S のお気に入りは「Hey Jude」。何故かというと、S はもともと Drifters(加トちゃんのいない方)の「Save The Last Dance For Me」が好きだったのですが、キングトーンズのベスト盤を聴かせていたところ「ラストダンスはヘイ・ジュード(Hey Jude と、その元歌? Save The Last Dance For Me をゴチャ混ぜに歌う名曲)」を猛烈に気に入り、「Hey Jude」も大好きになった次第です。今日も元気に「へい じゅー どんめーきっ ばー(この先の歌詞は滅茶苦茶)」と歌っています。

Beatles が解散したのは自分が確か小学校の高学年の頃、当時の自分はまだ意識して Beatles を聴いてはいませんでしたが、Beatles というグループが遂に解散するらしい、その解散が社会現象になるほど大変な事らしい、という理解はしていました。その後 Beatles を聴きはじめると、聴き覚えのある「あの曲」も「この曲」も Beatles だったのかと驚いた記憶があります。
しかし自分も中学校に入る頃には小生意気になり、Beatles なんて聴いてられないよ、Led Zeppelin だよ、Jimi Hendrix だよ(何故か最新ヒット曲にはあまり興味が向かなかった)と、改めて Beatles の曲を聴く機会はほとんど無くなりました。でも、Beatles が凄い、いや凄すぎるという事は、ずっと理解していました。

今 iTunes の playlist で pops 系の曲をまとめてみようとしても、Beatles の曲は選びにくく感じます、他の曲とバランスが取れなくなるから。で結局 Beatles は Beatles でまとめるしかなくなります。その中でも、歳を取って涙もろくなった自分の心に「Let It Be」が染み入る様に聴こえます。なんでこんな若造(今では当時の Beatles よりも自分の方がずっと年長です)の、よりによってこんな通俗的な曲にと悔しいのですが、どうにも仕方ありません。でも一番好きな曲は「She Loves You」ですね、もし発表当時に自分が中学生くらいで、いきなりこの曲を聴いたとしたら、たぶん人生が大きく変わるくらいの衝撃を受けたと思います。幸い実際の自分は、小学生の頃に遊園地のプールサイドかどこかで「懐メロポップス」として流れていたのが耳に残っていた、という原体験なので人生を誤る事はありませんでした。

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